石川県金沢市 いとう税理士事務所

ひなた接骨院 岡野裕司様インタビュー

岡野裕司

ひなた接骨院 岡野 裕司様

金沢市畝田西3丁目187番地

http://www.hinata-youtsuu.com/

 

岡野さんは平成234月に「ひなた接骨院」を開業されました。

 

弊所にはホームページを見て問い合わせして下さり、開業前から事業計画書などのアドバイスをさせていただきました。

 

接骨院も数が増えていて、過当競争になってきていると言われますが、岡野さんは開業半年にして事業は軌道に乗りつつあります。

 

今回、開業の経緯、弊所をご利用頂いた感想などをお聞きしました。


融資を受けるのに苦労しました

インタビューワー伊藤智宜(以下、「伊」):今日は事務所に関与して頂いた経緯や開業の経緯のお話しを聞いていきたいと思います。よろしくお願いします。

 

岡野裕司さん(以下、岡):よろしくお願いします。

 

伊:まず岡野さんが独立して接骨院を開業なされようと思ったきっかけをお話し頂けますか?

 

岡:独立しようと思ったきっかけは、整形外科で働いていたりした中で、指示を受けて仕事をする、その範囲内で仕事をするというのが、治療の限界を感じたということです。もうひとつは、子どもが二人できて、経済的に自立したいと思ったからです。今後の人生設計を描いたうえで、今のタイミングで開業するのがいいかなと。今年開業したんですけど、3年前から今年の23417日って決めていました。

 

伊:じゃあ、計画的に動かれていたっていう感じなんですね。計画どおりいきましたか?

 

岡:ええと、一応日付自体は計画通りいったんですけど、そこから逆算して考えたら、結構バタバタと詰め込む感じになって、思い通り、という風にもいかなかったですね。

 

伊:なるほど。バタバタといろんなことを決められたり、色々あったと思うんですけれども、開業時に苦労したことってありますか?

 

岡:苦労したことでいうと、まずは思い通りの物件がなかなか見つからない。

 

伊:私も事務所を開業したときに物件を探したんですけれども、結構難しいですね。そういう物件探しで、手頃な物件がなかなか見つからなかったということですね。

 

岡:はい。でも最終的にすごく自分が納得できる場所がみつかったので、そこはよかったと思っています。

 

伊:そうですね。私もそうですけれども、物件は縁のものだなあというのを、すごく感じますね。他には何かありますか。

 

岡:あとはやっぱり経済面の問題ですね。子供が生まれて、自分の給料だけで生活していくなかで、毎月毎月ちょっとずつ貯金を切り崩して、時間がたつごとにお金が減って行く感じだったので。

 

伊:なるほど。

 

岡:なので、もうこのままあと1年勤務していても、仕事、自分の成長としても、経済的にもうまくいかないと思ったので。ここで必ず開業しようと。

 

伊:そうですね、やっぱり経済的なことも起業する大きな理由の一つになりますね。

 

岡:あとはお金を借りるというところでもすごく苦労を感じました。

 

伊:岡野さんは確か、市の制度融資を利用されたんですよね。銀行さんとのやりとりが大変だったという感じですか?

 

岡:はい、本当に厳しい。毎回行っても、数字の根拠を具体的に説明して欲しいと言われて。根拠のないものをどういう風に納得してもらうかっていうところで苦労しました。でも逆にそこがすごく勉強になりましたね。

 

伊:そうですね。私も融資のお手伝いをさせて頂くことがありますが、やっぱり苦労されている方が多いですね。事業計画を作っていく中で、根拠があって資金繰りの面でも納得できるようなものを作るとなると、なかなか難しいなと思います。そのようなことを岡野さんはお一人でやられたということで、大変だけれどもやっぱり成長する部分っていうのはありますよね。自分の事業を見つめ直すいい機会になると思います。


税理士は自分で決めたい

それでは話が変わりますが、開業に向けていろいろ進めいくなかで、税理士を探したいということで弊所にお問い合わせいただいたのですが、なぜすぐに税理士と契約されようと思ったのですか?

 

岡:僕が働かせてもらっていた接骨院の先生から最初から税理士さんにお願いしたほうがいいと言われて。

 

伊:先輩からそうしたほうがいいという勧めがあったということですね。実際最初から税理士と契約して良かったと思われますか?

 

岡:それはもう、すごく良かったと思っています。

 

伊:それはどういった点ですか?

 

岡:最初にお問い合わせさせて頂いて、作った事業計画書はこれで大丈夫かどうかという相談もしっかりさせてもらいましたし、その後のこともいろいろお聞きできたのが良かったですね。もうその時点で、ぜひ契約をお願いしようと思ったんですけれど。

 

伊:そうですか、それはありがとうございます。頼んでみて良かったと言っていただけるのは嬉しいです。

 

次にいとう税理士事務所を知ったきっかけを教えてください。

 

岡:実は先輩のところの税理士さんにお願いするかって聞かれたのですが、一回自分でいろいろ調べてみてから決めたいと思って、インターネットで調べてみたん です。金沢の税理士さんのホームページは調べ尽くしたという感じです。そのなかで、たくさんの税理士さんがいるところなども見たりしました。確かにホーム ページ自体は作りもきれいだったりしたんですけど、具体的に何を聞いたらいいか分からないですし、何が分からないかも分からなかったんです。しかし、伊藤 さんのホームページを見たときは、項目別に自分が知りたいこと、相談したいこと、例えば起業する人に対してのコンテンツなどがあったので、そういうところ でいちばんいいなと思いました。

 

伊:そうですね、私のホームページは自分で作ったので、見栄え的にはそれほどではないかもしれませんが、私自身が起業して気になった面などを盛り込んで文章を作りましたので、その点でいいといっていただけるのかもしれませんね。

 

岡:あと、読んでいて面白いっていうのもありました。お客様のインタビューなどもありましたし。あとはブログもあったので読んでみると、ずっと前からたくさん記事があって、それを読んでいくうちに、頼みたいなと思うようになりました。

 

伊:そうですか、ありがとうございます。先ほど、先輩が頼んでいる税理士さんを紹介するという話があったと言われましたが、そういったところで比べてみたっていうのはありましたか?

 

岡:金額的な面を含めて比べるっていうことはなかったですね。先輩からの紹介もありましたが、やっぱり自分がいいなと思う人に頼みたいっていうところがあったので、どうしてもそこはお願いしたいと思って。

 

伊:人から税理士の紹介の話があっても、自分で探したいっていう方もいらっしゃるんですね。ありがとうございます。

 

伊藤さんのアドバイスで売上が倍になりました

伊:次にいとう税理士事務所に依頼してよかったなという点を3つほどあれば。

 

岡:先輩からの話では、税理士さんといえば税金対策の話がほとんどでした。しかし、伊藤さんからは自分の事業の内容をリアルタイムで把握できているかという ことが大事だと教えて頂けた。これが一番大きいですね。でも、うまくいかない時期が最初続いて。数字的な面ではマイナスになっているから売り上げを増やし ていくしかないのですが、売り上げを増やしてくださいだったら、誰でも言えますよね。そこで伊藤さんは曖昧なアドバイスではなくて、具体的にニュースレ ターであったり、事例報告であったり、その他ホームページを自分で作る方法などを教えて頂いたんです。実際にそれで成果が出ています。

 

伊:そうですか。

 

岡:ニュースレターを出した次の日から2週間なんかはニュースレター読んだよとか、面白かったとか、そういう風な感じで来て頂けました。

 

伊: 私も同じように自分で開業したので、自分で開拓するのに色々な方法を試してきたっていうのがあるんですね。そういうものはお客さんにもフィードバックしたいというのがありました。そこは喜んで頂けて、私も嬉しいです。

 

岡:自分ではある程度できると思っていたんですけど、自分のやり方を押し通すだけじゃなくて、第三者から見た意見を言ってくださって。実際に伊藤さんの具体的なアドバイスで、いちばん辛かった時期から、一気に倍以上まで売上が上がりました。

 

伊:私のアドバイスも若干あるのかもしれませんけど、やっぱり岡野さんの場合、腕が認められたり、口コミなどで認知度が上がったのが大きいですね。4月開業から半年ちょっとで軌道に乗ってきているのは本当に素晴らしいと思います。

 

次にいとう税理士事務所で悪かった点や改善点があれば。


岡:ええと、悪かった点って、あんまりないですね。

 

伊:こういうこともやってもらいたいとかということでもいいですよ。経営している中でわからないこと、悩む点はありませんか?

 

岡:わかりました。最近伊藤さんの所でパートさんを採用するっていう話を聞いたときに、自分もそういうのを考えなきゃいけないなと思ったのですが、まだ現時点では考えられないんです。考えられないけれども、忙しくなってから雇うっていうのは、余計にばたばたするだけだと思うんで、その辺のアドバイスをいただ ければ。

 

伊:ああそうですね。私も税理士として色々な相談を受けるんですけれども、経営者の方の悩みで多いのは人の問題なんですよね。人、次にお金という感じです。 あとは売り上げとかもそうですけどね。私も本やノウハウを読んだり、それを真似して人の採用をやっている段階です。これも自分が試したようなやり方でいい 成果が出れば、それをまたフィードバックしたいと思います。

 

岡:あともうひとつ。もうすぐ年末で確定申告のことなども聞いたりするのですが、確定申告って自分でできるものなんですか?

 

伊:まあ、個人事業でやられているっていうことであれば、自分でできないこともないです。しかしデメリットもありますね。私も自分で申告されていた方の資料 を見たりすることがあるんですけれども、もっとこうしたら税金も安くなったのになっていうことが往々にしてあります。もちろん税理士の費用がかからなくな るので自分でやったほうが得だっていう考え方もあると思います。そこは、費用を払っても、そういう付加価値をとるのがいいのか、自分でやってその分の費用 を浮かすのがいいのかっていう部分で人それぞれの考えがあると思うんですけれどもね。

 

岡:自分も去年まで2ヶ所で勤めていたので、自分で確定申告していたのですが、もう訳が分からない。正しいのかどうかも分からないじゃないですか。あれって間違ってたりしたらどうなるんですか?

 

伊:それはですね、計算とかが明らかに間違ってる場合には税務署側から問い合わせがきます。でも、見過ごされるっていうのもありますね。よく、自分で申告さ れている方の中には何でも経費にして申告される方もいて、「経費にしても認められている」という話をする方がいるんですね。でもこれは認められてるんじゃ なくて、見過ごされているんですよ。それは大きな違いで、見過ごされているのは、本当は間違っているけど誰も指摘してくれていないっていう状態なんです ね。税務署も申告書からすべての情報がわかるわけではありませんし、そのために税務調査というものがあるんです。

 

なので、間違った状態をずっと続けていると、その後調査に入られたときに5年分をまとめて修正させられるっていうことがあるんですね。そうすると、仮に1年 間だけだったら大したことのない税金でも、5年間たまると、とんでもない金額になったりする。自分で申告される場合でも、誰かに相談したほうがいいと思います。

 

岡:私も後々税務調査が入ったときに追加の税金を納めることになったっていう話を聞くので、またよろしくお願いします。

 

伊:次に、いとう税理士事務所に依頼したらいいなという方はどんな方だと思いますか?

 

岡:これから開業する方、開業して間もなくてまだ軌道に乗っていない状態でどうしたらいいのか分からないっていう方は、ぜひお願いしたほうがいいと思います。自分の経験でも赤字になっているのはわかります。しかし、これがいい状態なのか、悪い状態なのか、そのへんを分からないまま進んでしまっていたら怖い ですよね。一番苦しいときのアドバイスってのがすごく大きくて。伊藤さんが教えてくれた方法で患者さんに来てもらうことができたっていうのがあります。や はり開業して間もない方、そして、これから始める方はぜひ。あと、会計とかも会計ソフトを入れて自分である程度やって、それを修正してもらうっていう形 も、全部任せているというよりもいいと思いました。

 

伊:起業したてでも色々教えてもらえるところが良かったということですね。あとは、逆に依頼しないほうがいい方っていうのはいらっしゃいますか?

 

岡:税理士さんにお願いしたら高い。最初からそういう風に思う方とか。後はとにかく税金を安くしてというだけの人とか。

 

伊:そうですね。節税についても、お金を残すためにも可能な限りの節税っていうのは考えますけれども、それより大事なこともあるっていうか、全体のバランス になるんですよね。例えば節税をやりすぎると所得が減るので、今後家を建てたいといった場合にローンを組みづらくなるといった弊害が出てきます。個別の事 情も聞いて、将来的なことも考えながらやらないとっていうのはあります。

 

岡:なるほど。勉強になりました。

 

伊:それでは、以上でインタビューを終了させていただきます。ありがとうございました。岡野さんのますますの発展、期待しております。

 

岡 ありがとうございました。